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サントス・エルナンデス(1874-1943)

サントス・エルナンデスは20世紀でもっとも有名なフラメンコギターの製作者である。

彼は最初、マヌエル・ラミレスの工房で雇われギター製作のいろはを学んだ。

1916年、当時まだ無名の演奏家だったアンドレス・セゴビアは、次回のコンサート用の楽器を貸してもらいないかとラミレスの工房を訪れた際に試奏用のギターを渡された。

その時のセゴビアの演奏に感動したラミレスは、ある楽器をセゴビアに贈呈した。

その楽器というのがサントス・エルナンデスの作品であった。

後に、セゴビアは彼の自叙伝でこう語っている。

「ラミレスのもとで働いている優れた職人達のかしらは熟練したサントス・エルナンデスだった。ラミレスは彼に命じて最高のギターの1つを持って来させた。彼が手渡してくれたギターを私は音を出す前に、非常にゆっくりと眺めた。

私はその響きを目覚めさせる前に長い間それを眺めた。曲線の優美さ、きめ細かい木目の松の表面板の落ち着いた黄金色、正確に配置されたサウンドホールの周囲の精巧な装飾、ローズウッドの裏板と横板からなる簡素な胸部からまっすぐほっそりと立ち、細い上品なヘッドに終わるネック、要するにその特徴のすべて、その優美なボディのすべての線や特徴が、私の心をしっかりと捉えた。まるで運命の赤い糸に導かれた女性が、最愛の伴侶となるべき男の前に突然現れたようだった。私がギターを弾き始めたとき、私の全身は言い表しようのない幸福感に包まれた。その内なる質は、その外観よりもはるかに完璧であることが分った。その音色は低音部では深く、柔らかく、その高音部では透明で、力強く、その音質は高貴で説得力があった。私はギター以外のすべてを忘れた……」

Andres Segovia An Autobiography of the ydars 1893-1920,p.51

その楽器はセゴビアによって25年間愛奏された。

やがてエルナンデスはラミレスの工房を去り、自らの工房を得た。

1850年代、大衆音楽の一様式としてフラメンコが登場し、その伴奏にふさわしいものとしてギターはトーレスの多大な貢献のもと発展する。

エルナンデスはその流れを組み、優れたフラメンコギターを製作した。

彼の楽器は、ラモン・モントーヤとニーニョ・リカルドを含め、当時の一流のフラメンコ奏者によって大いに賞賛された。

 

今日は何かとうまくいかない一日でして、、、。

授業直前に郵便局から電話が来るわ

家に帰ったらボックスに財布(家鍵つき)を忘れるわ

写真屋さんに電話したつもりが間違えて印刷所に電話して、案の定話がかみ合わなくて軽くケンカになるわ

製作の準備しようと思って工場言ったら班の子に捕まりCAD/CAMに時間を食われるわ

合奏練では凡ミス連発するわ

でもJOEが予約してくれてたおかげで入れたジブリのしょうが焼きはうまかった♪

喰いすぎた!!!

 

~今日の一言~

あと2回!

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